走る人と応援する人

日本代表をかけた日本陸上選手権大会。関根花観選手は大雨の中、しっかりと前を見据え、常にトップ集団の中で引っ張り続けていた。「もしかしたら、夢が現実になるかも」

 両親はもちろん、中学校の時の恩師や校長先生ら多くの人が愛知県のスタジアムに集結していた。女子1万メートルの決勝。周回を重ねるごとに、人々の想いがさらに熱くなっていく。「ケガだけはしないで欲しい」。大雨で最悪のコンディションの中、スタート当初は足を滑らしたり、選手同士の接触など心配事のほうが強かったが、しっかりとした足取りが、心配を払しょくしていった。


タウンニュース