水泳日本「明確選考」の効果

 萩野選手と瀬戸選手が、競泳の男子400メートルメドレーで金メダルと銅メダルを獲得した。競泳日本勢のダブル表彰台は60年ぶりの快挙だそうで、日本チームも幸先良いスタートとなった。2選手の努力、また平井コーチのこれまでの指導が素晴らしかったという前提で、北島選手含め、競泳界がなぜこれほどメダルを再現できるようになったかを考えてみたい。

 振り返って00年のシドニー五輪千葉すず選手が日本選手権を優勝したにもかかわらず代表に選ばれなかったことを不服として、スポーツ仲裁裁判所日本水連を提訴した。結果として、代表には選ばれることはなかったが、そもそも選考基準が曖昧だったとして、裁判費用の一部を日本水連が負担する結果となった。


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