「前半型」から「後半型」重視へ 東京五輪見据え、陸連が方針転換

 日本陸連は20日、東京五輪を見据えた女子マラソンの新たな強化方針を発表した。世界大会で勝負できる選手の育成を目指し、前半のハーフより後半のハーフが速い「ネガティブスプリット」の方針を打ち出したのが最大の特徴だ。

 長距離・マラソンを統括する瀬古利彦・強化戦略プロジェクトリーダーは「国内で後半のペースが上がることはほとんど皆無だった。後半に上げる癖をつけてほしい」と話す。今回の大阪国際と来年3月の名古屋ウィメンズでは、ペースメーカーは中間点までとし、ハーフの通過は1時間12分~12分30秒に設定する。従来は派遣設定記録の2時間22分30秒を目指し、前半から積極的にレースを展開する選手を評価していたため、リオ五輪での惨敗を踏まえた大きな方針転換といえる。

 

 

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