青学、初V理由は勧誘術と科学トレーニング

 「トップを走ると力を発揮するもんだね。いや強いわ」。
 まるで他人事のように原晋監督はつぶやいた。

 箱根駅伝青学大の圧勝で幕を閉じた。往路で2位に4分59秒差をつけると、復路では独走レースを完結させる。今大会から5区と6区の一部が変更したため新コースとなるが、総合タイムは10時間49分27秒。12年に東洋大が樹立した従来の大会記録を2分以上も短縮しただけでなく、後続には平成以降で最大となる10分50秒という大差をつけた。復路の5人は全員が区間2位以内(3人が区間賞)で、3区以降のすべての区間で大学記録を上回った。原監督が驚くのも無理はない。青学大の過去最高順位は5位で、トップを走ったことは一度もないからだ。

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