福岡国際マラソン コラム 『聖地再び』

―― 始めるにあたって ――

 このコラムのタイトルを見て、不思議に感じる人もいるかもしれません。「どうして聖地?」と。特に若いマラソンファンのみなさんはそうだと思います。
 福岡を“聖地”と呼んだのはかつての名選手ビル・ロジャース(米)です。全盛時はレースにたくさん出ることで知られ、1977年秋のニューヨークから78年秋のニューヨークまで1年間に8大会走って7回優勝。いまの日本でいえば川内優輝(埼玉県庁)のような存在でした。77年ニューヨークの1カ月後、福岡に来て2時間10分55秒で優勝しています。


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