陸上男子短距離のケンブリッジ飛鳥(ナイキ)が15日(日本時間16日未明)、米フロリダ州クレアモントの競技会で男子100メートルに出場し、予選で追い風5・1メートルの参考記録ながら9秒98の好タイムをマークした。
陸上の国内女子長距離界の第一人者で、昨年のリオデジャネイロ五輪マラソン代表の福士加代子(35)=ワコール=が3月17日に結婚していたことが13日、分かった。お相手は41歳の関西在住のマラソン関係者。挙式の日取りは未定。福士は競技を続け、生涯の伴侶とともに2020年東京五輪出場を目指す。
陸上男子の日本勢にとって壁だった100メートルの9秒台突入が現実味を増している。昨年のリオデジャネイロ五輪の陸上男子400メートルリレーで銀メダルを獲得したケンブリッジ飛鳥(ナイキ)、桐生祥秀(東洋大)、山県亮太(セイコーホールディングス)の3人は勢いもあり、日本陸上競技連盟の苅部俊二・五輪強化コーチは「いつ、どこで、誰が出すか、という状況」と話す。シーズン本格化を前に、9秒台に挑むトリオの表情を追った。
上 プロ転向、ボルトと勝負 ケンブリッジ飛鳥(23)=ナイキ
400メートルリレーのアンカーとして、あこがれのウサイン・ボルト(ジャマイカ)と競り合った場面は、リオ五輪のハイライトの一つになった。しかし、満足感はない。より厳しい環境に身を置くため、昨年12月、入社1年目のドームを退社し、プロ転向を宣言した。
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オーストラリアで3月にあった今季初戦の競技会で、自身3番目の記録となる10秒04をたたき出した。9秒台に向け「いい感じに来ている」と手応えは十分。昨年のリオデジャネイロ五輪の100メートルは日本勢で唯一の予選敗退で「個人としては悔しい年」から巻き返す準備はできている。
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下 具体的に描ける「感覚」 山県亮太(24)=セイコーホールディングス
男子の短距離陣で、安定感は随一だ。昨年5月からの1年足らずで、100メートルの10秒0台を7度記録した。しかし、「0台は目標ではなく、消化不良。世界のトップと比べれば、全然、大したことない」とニコリともせず、9秒台を見据える。
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学生スポーツは勝つことがすべてじゃないと思います。では、何を教えるのか。18歳から22歳までのわずか4年間。途中で成人になり、就職にも直面します。
東洋大の駅伝スローガンは「その1秒をけずり出せ」です。1秒の前に「その」とつけたのには理由があります。「その1秒」、そこに思いを込めろ。「その」と問われた時、何が頭をよぎるのか。誰の顔が浮かぶのか。出来事でも、震災でも故郷でもいい。楽しかったこと、母親との思い出、友人、恋人だって、祖父母との思い出でもいい。自分が勝つという欲のために走るのか、誰かのために耐えるのか。「その」、この2文字にこそ、待っている人のために懸命に走る、駅伝の精神があると考えています。